正しいお金の使い方とは?
節約・貯金だけじゃない有意義なお金の使い方を解説!
正しいお金の使い方とは?節約・貯金だけじゃない有意義なお金の使い方を解説!
この記事では、無駄遣いを防ぎ、有意義にお金を使う方法を紹介します。
お金の使い方が上手い人の考え方や、お金を貯めるための具体的なアドバイスなども紹介しますので、お金の使い方に悩んでいる人・不安を感じている人はぜひ参考にしてください。
この記事の要約はこちら
・お金の使い方に正解はないが、一般的に「有意義」とされる使い方を知っておけば人生が豊かになる可能性がある
・計画性がある人はお金の使い方がうまいことが多い。反対に、無計画でその場の感情に流されてしまいがちな人は、お金の使い方が下手なことが少なくない
・お金の使い方に悩んだら、自己投資や健康のためにお金をかけてみるとよい
お金を稼ぐこと以上に、正しい「使い方」を知っておくことは大切です。
収入自体は安定していても、「家計が常に赤字で、貯金がなかなか増えない」「貯金はしているけれど、何に使えば良いのかわからない」といった悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
今回の記事では、収支のバランスを取るために知っておきたい正しいお金の使い方や有意義なお金の使い方を詳しく解説します。
お金の使い方が上手い人・下手な人の特徴も紹介しますので、お金の悩みを解消したい人は参考にしてください。
この記事の目次
お金の使い方に絶対的な正解はない!
お金の使い方が上手い人の特徴3つ
浪費をしていない
予算を決めてお金を使っている
買い物が上手
お金の使い方が下手な人の特徴8つ
感情に流されやすい
他人の基準で買い物をしている
コストパフォーマンスだけを重視して物を買っている
ギャンブルが好き
リボ払いやローンを多用している
節約自体が目的になっている
余ったお金を銀行に全額預けている
有意義なお金の使い方
健康の維持
自己成長のための投資
人間関係の構築
寄付や応援に使う
【5STEP】お金を効率よく貯めるための手順
STEP1.ライフプランを整理する
STEP2.家計簿をつける
STEP3.固定費の見直しをする
STEP4.先取り貯蓄の仕組みを作る
STEP5.資産運用をする
まとめ
お金の使い方に絶対的な正解はない!
お金の使い方は、個人の価値観やライフステージなどによって大きく異なります。
そのため、誰しもに共通する「正しいお金の使い方」は存在しません。
たとえば、旅行や友達との遊びなど、今しかできない経験にお金を使うことを重視する人もいれば、車や家など実体のある資産を購入することに価値を見出す人もいます。
また、子どもの教育に多額の資金を投じることが「正しい」と感じる人もいれば、自己成長や趣味にお金を使うことが重要と考える人もいます。
このように、その人の価値観によってお金の使い方はさまざまです。
しかし「自分にとって」正しい使い方ができていなければ、毎日お金に関する漠然とした不安を抱えながら過ごすことになってしまうかもしれません。
たとえば、老後は安心して過ごせるように、なるべく貯金をしておきたいと考えているにもかかわらず、全然お金がたまらない状況であれば、日々焦りやストレスを感じてしまう可能性があるでしょう。
また、急な出費に対応できないことが不安要素となる場合もあります。
たとえば、病気や事故で突然の医療費が必要になった時に備えて、ある程度の緊急資金を確保しておくことが必要です。
これができていないと、突発的な出費に対応できず、生活が一時的にでも困難になるリスクがあります。
お金の使い方は一朝一夕で身につくものではありません。
まずはお金の使い方が上手い人の考え方や行動パターンなどを参考にしながら、日々の意識を変えていきましょう。
お金の使い方が上手い人の特徴3つ
お金の使い方が上手いと言われる人には、下記の共通する特徴があります。
お金の使い方が上手い人の特徴
・浪費をしていない
・予算を決めてお金を使っている
・買い物が上手
長期的な目線で計画的にお金を使っているのが特徴といえるでしょう。
浪費をしていない
お金の使い方は大きく分けて、消費、投資、浪費の3つに分類されます。
消費は生活に必要な支出、投資は将来的にリターンを期待する支出、浪費は必要性の低い無駄な支出です。
お金の使い方が上手い人は、この中で特に浪費を減らすことに重点を置いています。
浪費は少額であることが多いですが、積み重なると高額になることもあるため、意識的に削減することが重要です。
たとえば、毎日コーヒーを買う代わりに自宅で淹れる、必要以上に高価なブランド品を買わないなど、小さな無駄を削減しています。
必要な物にはお金を使い、無駄な出費を控えることで、資金管理がしやすくなります。
予算を決めてお金を使っている
お金の使い方が上手い人は、収入がある分だけ使うのではなく、あらかじめ予算を決めてお金を使っています。
たとえば、収入から貯金額や固定費を差し引いた後、残ったお金を毎週や毎日などに分けて使うことが一般的です。
この方法を取り入れることで、無駄遣いや赤字になるリスクを減らせます。
買い物が上手
お金の使い方が上手い人は、購入時にかかる費用だけでなく、その後の維持コストも含めた全体の費用や、日割りでのコストも考慮して買い物をすることが多くなっています。
たとえば、価格が安いものでも、維持コストが高いと判断すれば購入はしないこともあります。
反対に一見高価に思えるものでも、繰り返し使う可能性が高く、日割りのコストが安ければ購入することもあるのです。
また、複数の店舗やサービスで価格を比較するだけではなく、クレジットカード払いやキャッシュレス決済を活用して、少しでもお得に買い物ができるような工夫もしています。
たとえば、ポイント還元率が高いカードを使用することで、年間で数万円分のポイントが貯まることもあります。
お金の使い方が下手な人の特徴8つ
お金の使い方が下手な人に共通する特徴は下記の通りです。
お金の使い方が下手な人の特徴
・毎月の収支が把握できていない
・感情に流されやすい
・他人の基準で買い物をしている
・コストパフォーマンスだけを重視して物を買っている
・ギャンブルが好き
・リボ払いやローンを多用している
・節約自体が目的になっている
・余ったお金を銀行に全額預けている
お金の使い方が下手な人は、無計画にお金を使っている傾向があります。
「毎月生活が苦しい」「お金が全然たまらない」と悩んでいる人は、あてはまる特徴がないか確認してみましょう。
毎月の収支が把握できていない
お金の使い方が下手な人の大きな特徴の一つは、毎月の収支をしっかりと把握していないことです。
収入と支出のバランスが取れていないと、無駄な出費が増え、貯金もできません。
まずは家計簿やアプリを使って、定期的に収支を確認する習慣をつけるところからはじめてみましょう。
毎日の支出を記録することで、どこに無駄があるのかを見つけられます。
たとえば、毎日のコーヒー代やコンビニでのちょっとした買い物が積み重なって大きな額になっていることもあるでしょう。
自分の消費パターンを理解することで、月々の収支バランスを整えやすくなるかもしれません。
感情に流されやすい
感情に流されて買い物をしてしまうのも、お金の使い方が下手な人の特徴です。
セール品をつい買ってしまったり、ストレス発散のために衝動買いをしてしまったりします。
また、自分へのご褒美として頻繁に高額な商品を購入することもあります。
このような行動は、一時的には満足感を得られますが、気づいたときには大きな金額になっていることが多いです。
心が満たされるのは一瞬だけなので、感情に左右されず、冷静に買い物をする習慣を身につけることが重要です。
感情に流されやすい人は、買い物をする前に一度冷静になる時間を設けてみましょう。
たとえば、欲しい物を見つけたときには、その場ですぐに購入するのではなく、一晩考えてから購入するかどうかを決めるという方法があります。
この「クールダウン期間」を設けることで、本当に必要なものかどうかを冷静に判断できるようになるはずです。
他人の基準で買い物をしている
他人の口コミや意見に流されて買い物をすることも、お金の使い方が下手な人に多い特徴です。
たとえば、友人やネットの口コミが良いからといって、自分にとって必要ない物を購入してしまうことがあります。
しかし、他人にとって良い物が自分にとっても良い物とは限りません。
また、見栄を張って高価な物を買うこともありますが、見栄には終わりがないため、無駄な出費がかさむだけです。
自分の価値観や必要性に基づいて買い物をするよう心がけることが大切です。
購入前に「この商品は本当に自分に必要か?」を自問する習慣を身につけるとよいでしょう。
コストパフォーマンスだけを重視して物を買っている
お金の使い方が下手な人は、コストパフォーマンス(コスパ)だけを重視して物を買う傾向があります。
価格が安いからという理由だけで商品を選び、結果的に品質が悪くてすぐに壊れてしまったり、使い勝手が悪くて結局使わなくなったりすることがあります。
安く家電製品を購入したものの、すぐに故障して修理費や買い替え費用がかかってしまったといった例はよくある失敗例の一つです。
これでは最初に高品質な製品を買っていた方が、長期的にはコストを抑えられたかもしれません。
また安さにつられて、不要な物を買ってしまうというケースもしばしば見られます。
どんなにコスパが良くても、ほとんど使わないものであれば無駄遣いしているのと変わりません。
コストパフォーマンスを重視すること自体は悪いことではありませんが、品質や耐久性、アフターサービスなど、トータルの価値を考慮して購入を検討することが重要です。
ギャンブルが好き
ギャンブルが好きな人も、お金の使い方が下手な傾向があります。
ギャンブルは必ず胴元が儲かるようにできており、長期的に続ければ損する確率が高いです。
賭け金の全額が客に還元されるわけではなく、運営側の利益が一定額差し引かれた上で還元されるということです。
また、ギャンブルには中毒性があるため、一度ハマるとやめられなくなってしまうリスクもあります。
お金を有意義に使うためには、ギャンブルを避け、計画的な投資や貯金を考える方が賢明です。
たとえば、ギャンブルの代わりに、趣味やスポーツなど他の興味を見つけることで、ギャンブルへの依存を減らすことができるかもしれません。
もしギャンブル依存症に陥っている可能性があると感じた時は自分の意思だけでやめるのが難しい場合があるので、専門の相談機関に相談することも一つの方法です。
リボ払いやローンを多用している
リボ払いやローンを頻繁に利用することも、お金の使い方が下手な人の特徴です。
リボ払いやローンは一見便利ですが、利息が大きくなるため、最終的な支払額が大幅に増えることがあります。
その結果、生活が苦しくなり、借金の返済に追われてしまうこともあるでしょう。
一括払いで買えないものは身の丈に合っていない可能性があるため、リボ払いやローンを利用してまで買うべきなのか、慎重に検討することが大切です。
リボ払いやローンを利用する際には、利息や手数料についてしっかりと理解することが重要です。
一般的にリボ払いの利率は、銀行のカードローンを借りるよりも高く、消費者金融からお金を借りるのと同程度、もしくはそれよりも高く設定されています。
また、多くの場合、月々の返済額が小さく見えるため、気軽に利用してしまいがちですが、長期的に見れば大きな負担になります。
リボ払いの毎月の支払額は、あらかじめ設定した金額になります。
残高が増えたとしても支払額を少額にしている場合は、大部分が利息の支払いとなってしまい、なかなか残高が減らなくなってしまうことも少なくありません。
たとえば手数料18.0%のリボ払い残高100万円を毎月2万円ずつ支払う場合、2万円のうち1万5,000円がリボ払いの手数料になるので、元金は5,000円しか減りません。
つまり、100万円を単純に2万円ずつ返済すれば50回の支払いで済みますが、リボ払いの場合は支払いが長期化する可能性があるのです。
どうしてもリボ払いを利用する際は、利息の計算をしっかりと行い、自分の返済能力を超えないように注意しましょう。
節約自体が目的になっている
節約すること自体が目的になってしまい、お金を全く使わないというのも問題です。
確かに節約は大切ですが、過度に節約しすぎると、有意義な人生を送れなくなる可能性があります。
たとえば、必要な医療費や教育費を削ってしまうと、健康が悪化したり、自己成長ができずなかなか収入が増えなかったりと、さまざまな弊害が出る可能性があります。
必要なものにはしっかりお金をかけ、無駄な出費を抑えるというメリハリをつけることが大切です。
余ったお金を銀行に全額預けている
余ったお金をすべて銀行に預けている人も、お金の使い方が下手といわざるをえないでしょう。
現在の低金利下ではただ銀行に預けているだけではほとんど利息がつかないため、インフレが進むと資産価値が目減りしてしまう可能性があるからです。
インフレとは物価が継続的に上昇することを指します。
インフレが進んだ場合、同じ金額でも買えるものが少なくなるので、実質的に資産価値が目減りしてしまいます。
たとえば、年間のインフレ率(物価上昇率)が2%だとすると、銀行の預金金利がそれ以下であれば、実質的にはお金の価値が減少していることになってしまうのです。
銀行の定期預金の金利は0.02〜0.03%程度が相場であるため、せっかく貯めたお金の価値を維持できないことも十分考えられます。
銀行預金だけに頼るのではなく、投資信託や株式など、自分に合った資産運用方法を見つけ、積極的に資産を増やす努力をすることが大切です。
有意義なお金の使い方
何を有意義と感じるかは人によって異なりますが、「体験」や「時間」にお金を使うことで、満足感を得られるケースは多いでしょう。
以下では一般的に「有意義」とされるお金の使い方を紹介します。
有意義なお金の使い方
・健康の維持
・自己成長のための投資
・人間関係の構築
・寄付や応援に使う
健康の維持
健康に支障が出れば、満足に仕事ができなくなり、収入が減ってしまうことにも繋がり兼ねません。
また「人生100年時代」と言われている今だからこそ、健康寿命を伸ばすことが大切です。
健康寿命とは健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことで、健康寿命と平均寿命の差が広がることによる医療費や介護費の増加が懸念されています。
健康はお金で買うことができない最も重要な資産の一つです。
しかし、賢くお金を使うことで健康を維持することはできます。
定期的な運動やバランスの取れた食事は、身体と心の健康を維持するために欠かせません。
たとえばジムの会員になることで定期的な運動を習慣化すれば、心と体をリフレッシュできるでしょう。
健康食品やサプリメントを取り入れることで、日常の栄養バランスを整えるのも一つの方法です。
あるいは睡眠の質を向上させるために、適切な硬さのマットレスや快適な枕に投資したり、健康的な食材やサプリメントにお金を使ったりするのもよいでしょう。
このような取り組みは、長期的に健康を維持することにつながります。
自己成長のための投資
自己成長のための投資は、将来の可能性を広げるために非常に有効です。
たとえば、新しいスキルを習得するための講座やセミナーに参加することは、自身のキャリアを向上させ、収入アップにつながる可能性があります。
また、仕事につながるものではなく、趣味の分野での知識や技術を深めるために、お金を使うのもおすすめです。
収入に直結しなかったとしても、自己肯定感が向上し、精神的な満足感を得られます。
例えば、料理教室に通って料理の腕を磨いたり、楽器のレッスンを受けて音楽を楽しむことで、日常生活に彩りを加えることができるでしょう。
新しい友人やビジネスパートナーと出会う機会が増えるかも知れません。
人間関係の構築
人間関係を築くためにお金を使うことも有意義な方法の一つです。
良好な人間関係は日常生活のストレスを軽減し、心理的な安定感をもたらします。
たとえば、共通の趣味を楽しむための旅行やイベントに参加することは、お互いの理解を深める良い機会となるでしょう。
共同作業や共同体験を通じて深まる絆は、一生の宝物になるかもしれません。
人間関係を築くためには、他人に対して気持ちを示すことも重要です。
たとえば、誕生日や記念日に贈り物をすることで、相手への感謝の気持ちを伝えることができます。
これにより、相手との信頼関係が深まり、長期的な良好な関係を築けるようになるでしょう。
寄付や応援に使う
寄付や応援にお金を使うことは、他人の助けになるだけでなく、自分自身も大きな満足感を得られるでしょう。
近年では「ふるさと納税」や「クラウドファンディング」など、一定のリターンを期待できる寄付の方法も増えてきていますので、寄付することに慣れていない人は、まずこれらの方法を試してみると良いかもしれません。
ふるさと納税は、自分の故郷や応援したい自治体を選んで寄付ができる制度です。
寄付額から2,000円を控除した金額が所得税や住民税から差し引かれます。
さらに、寄付した自治体から返礼品を受け取ることが可能です。
クラウドファンディングとは、インターネットを通じて不特定多数の人から資金調達をする仕組みのことを指します。
共感できるプロジェクトがあれば出資を行い、その見返りとして収益の一部や、サービスの優先利用権などのリターンを得ることが可能です。
お金を効率よく貯めるための手順
正しいお金の使い方を身につけた上で、将来に備えて着実にお金を貯めていきたいと考えている人も多いでしょう。
お金を効率よく貯めたい人は以下の手順を実践してみてください。
お金を効率よく貯めるための手順
STEP1.ライフプランを整理する
STEP2.家計簿をつける
STEP3.固定費の見直しをする
STEP4.先取り貯蓄の仕組みを作る
STEP5.資産運用をする
STEP1.ライフプランを整理する
まずはライフプランを整理して、貯蓄の目標を立てましょう。
出産やマイホーム購入、教育費用の準備など「人生でこれだけは必ずやりたい」ということを洗い出し、それを実現するためには「何歳までにいくら」貯蓄する必要があるのかを明確にしてください。
もし今の時点である程度貯蓄があり、目標金額がさほど遠くないと感じれば、今の生活を大きく変える必要はないでしょう。
しかし、目標金額が高く、毎月多くの貯金が必要となる場合は、家計を見直す必要が出てくるかもしれません。
ライフプランを整理する際には、専門家のアドバイスを受けることも有効です。
たとえばFP(ファイナンシャルプランナー)に相談し、具体的なアドバイスをもらうことで、より現実的で効果的なプランを立てられます。
STEP2.家計簿をつける
貯蓄の目標が決まったら、家計簿をつけて収支を把握しましょう。
ある程度収支を把握できている場合も、正確な数値を集計することで、支出を削減できるポイントが見つかるかもしれません。
家計簿をつけるときはなるべくストレスが溜まりにくく、継続しやすい方法を選びましょう。
1円単位で細かく管理したり、費目を細かく分けすぎたりするのではなく、何にいくら使ったのかがわかれば基本的には問題ありません。
銀行やクレジットカードのデータと自動連携できる家計簿アプリを使えば、日々記録する手間も省けるでしょう。
家計簿アプリの中には、支出をカテゴリごとに自動的に分類してくれるものもあります。
うまく活用すれば、どのカテゴリにどれだけお金を使っているのかが一目瞭然となり、無駄遣いを簡単に発見できるようになるでしょう。
また、毎月の収支をグラフで表示してくれる機能を備えているものも多く、収支の状況を視覚的に理解しやすくなります。
STEP3.固定費の見直しをする
収支を把握した後は、家計の問題点を見つけ、支出を削減していきましょう。
とくに効果的なのは「固定費の削減」です。
固定費は毎月発生する費用なので、一度見直せば節約の効果はかなり大きなものになります。
また、契約する会社を変更するだけで支出を削減できることも多いので、生活の満足度を下げずに済むというメリットもあります。
見直しがしやすい固定費の代表例は以下の通りです。
見直しがしやすい固定費の代表例
・電気代
・ガス代
・通信費(インターネット・スマホ)
・生命保険料
・サブスプリクション
・自動車の維持費
これらは基本的に不要なものを解約したり、契約する会社を変更したりするだけで見直しを終えられます。
たとえば、電気代やガス代は料金プランを見直し、より安価なプランに変更することで節約可能です。
通信費についても、格安スマホへの乗り換えや、データプランの見直しを行うとよいでしょう。
生命保険については、保障内容を見直し、過剰な保険料を支払っていないか確認しましょう。
サブスクリプションサービスも、使用頻度が低いものを解約することで、無駄な支出を減らせます。
また、自動車の維持費についても、カーシェアリングの利用を検討することで、大幅な節約が可能です。
STEP4.先取り貯蓄の仕組みを作る
家計の見直しが済んだら、先取り貯蓄に取り組みましょう。
先取り貯蓄とは、収入が入ったらまず一定額を貯蓄にまわし、残ったお金で生活をする方法です。
たとえば、給料日に貯蓄用の口座へ一定額が自動で振替されるように設定しておけば、手間をかけず、無理なく貯蓄を継続できるでしょう。
この方法であれば、自動的に貯蓄が行われるため、貯蓄の優先順位が自然と高まり、浪費を防ぐことができます。
ボーナスや臨時収入が入った際にも、一定額を先取り貯蓄することを心がけましょう。
STEP5.資産運用をする
ある程度貯金額にゆとりが出てきたら資産運用を始め、効率よくお金を貯めていくことも考えてみましょう。
資産運用には様々な方法がありますが、投資初心者は「NISA」を活用することをおすすめします。
通常は投資で利益が出ると、20.315%の税金が発生します。
しかし、NISAを活用すれば、投資で得た利益に対して税金がかからなくなるため、効率よくお金を増やせるのです。
NISAには「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の2つの非課税枠があります。
投資初心者は、金融庁が厳選した銘柄の中から投資対象を選択できる「つみたて投資枠」から活用してみるとよいでしょう。
また、老後資金に備えたい人は、iDeCo(個人型確定拠出年金)などの税制優遇制度を活用することも検討してみましょう。
iDeCoは、掛金を拠出し、自分で運用する私的年金制度の一つです。
iDeCoでは、掛金が全額所得控除され、運用益も非課税となるため、効率よく資産を増やせる可能性があります。
まとめ
お金の使い方は人それぞれです。価値観やライフプランなどによっても異なりますが、無計画にお金を使っていると、後悔してしまうことも少なくありません。
大切なお金を有意義に使うためにも、日頃から自分のお金の使い方に目を向け、無駄があれば少しずつ改善していくとよいでしょう。
「自分のお金の使い方が合っているのかわからない」「なかなかお金がたまらない」というお悩みをお持ちの方は、お金に関するプロである当社FP(ファイナンシャルプランナー)にご相談ください。
無理な勧誘などはございませんので、安心してご相談頂けます。
お金の使い方・貯め方など、資産形成に不安を感じている方は、ぜひお気軽にご相談下さい。